世界各地で毎年、異常気象の発生が騒がれています。異常気象が頻繁に起きているのと、通常の気象とは一体どんな状態のことなのか、よくわからなくなることがありませんか?どんな気象を異常気象と呼ぶのでしょうか。
毎年数多くの異常気象がニュースで報道されていますが、地球全体で見るとどこでどんな現象が起こっているのでしょうか。
雨と突風が吹き荒れる暴風雨は世界各地で多発している代表的な異常気象です。
日本では、毎年夏から秋にかけて台風が通過するのは恒例の現象ですが、最近は台風の進路が例年と違っていたり停滞して一箇所に大きなダメージを与える事もあります。
こうなってしまうと、恒例の台風ではなく、異常気象といえますよね。
日本の台風は、発生場所が太平洋からアジア・アフリカ大陸方向へ向かうものをサイクロン、大西洋やアメリカ大陸付近から太平洋側へ向かうものをハリケーンと呼んでいます。北半球の国際基準としては、タイフーン(Typhoon)として定義されています。
ハリケーンの襲来は例年のことですが、特に世界中から注目を集めたのが2005年です。1ヶ月の間に、観測史上6番目の強烈さであるカトリーナが襲来し、その直後に観測史上4番目であるリタが襲来したためです。
このとき、カトリーナはメキシコ湾岸の石油生産・精製施設の密集地を直撃したことと、ミシシッピ川の堤防が決壊したことにより、過去最大の損害額となりました。さらに、リタが襲来したことで再び堤防が崩れ、再浸水によりダメージは拡大し復旧がさらに遅れました。
空気は暖かい方から冷たい方へ流れます。そのため、地面の近くのが暖かい空気が、その上にある冷たい空気と交わることにより、急激に上下に空気の流れが出来ます。この流れは渦状になり、その流れに引き込まれるように周りの空気が動いていきます。こうして出来た空気の渦は、空気が上昇下降するだけなら問題も少ないのですが、地球が自転していることにより、回転する力が働くため中心に力の集まる強力な気流の渦となるのです。
普通は竜巻を見たら逃げるものですが、竜巻を調査・研究するために命がけで追いかけている人達がいます。その名もトルネードハンター。
予測しにくい竜巻の動きを最新機器を使い、進路を予測しながら追いかけ、竜巻の起こりやすい環境や気候、気温などを映像やデータとして残しています。まだ竜巻の発生そのものを予測することはできませんが、彼らの努力により10回に1回程度は竜巻が発生しやすい大気の状態を予測できるようになりました。
夏に芝生の上に寝ると気持ちが良いですね。それとは逆に、アスファルトの上は熱過ぎて歩いているだけでサウナの中にいるようです。大都市はアスファルトばかりなので熱を吸収してしまい,熱を逃がす場所が無いため、夜まで熱がこもったまま熱くなるのです。
夜も昼も熱がこもったままなので、クーラーやエアコンを使う人が増えていますが、室外機からは熱風が吹き出しています。結局、人口密度が高い空間でエアコンを使う人が増えるため、エアコンも熱源になっているんです。
さらに、沢山の窓や光を反射する壁に囲まれたビルは、光を反射して太陽の熱を何倍にも高めてしまいます。しかし、これを上手く利用してエネルギーすることが出来れば、都会の熱も次世代エネルギーになるかもしれません。
最近ヒートアイランド現象対策として見られる様になった打ち水は、夏の風物詩として長年行われてきた日本人の暮らしの知恵です。誰でも簡単にできることは打ち水です。
しかし、暑い時間にアスファルトに打ち水をしても水蒸気を増やして温室効果を高めることになってしまいます。効果的なうち水のやり方は、熱を溜め込む少し前の午前中や、日が落ちてきた夕方、広範囲に撒いて地熱を逃がしやすくすることです。この時、水道水ではなく、お風呂の残り湯や雨水などを利用することで、水道を利用するときに出るエネルギーを使わずにすみます。エコですね!また、エアコンの設定温度を上げること、公共交通機関が発達している地域では、車を使わずに電車やバスを利用することがお勧めです。