「季節と共に変化する気温に合わせて服装で温度調節をしよう」というのがクールビズの目的です。
夏場の長袖スーツは、見ているほうも暑苦しくなってしまいますよね。
涼しげな服装でエネルギーも二酸化炭素も削減できる地球温暖化対策!
環境に優しいファッションを楽しんじゃいましょう。
「夏場の冷房温度は28℃に設定しその分風通しの良い涼しい服装や温度調節しよう」というのがクールビズです。反対に「冬場の暖房は20℃前後にして、重ね着や下着・ジャケットなどの暖かい服装ですごそう」というプロジェクトはウォームビズといいます。
一人ひとりがこういった服装による温度調節をすることで空調設備に使われるエネルギーや二酸化炭素の排出量を減少させることが出来ます。
特に京都議定書での二酸化炭素マイナス6%達成を目指す日本には、夏のクールビズと冬のウォームビズを社会的に浸透させていくことがとても重要なんです。
会社や電車の冷房がきついと感じたことはありませんか?
会社や電車は夏場でも長袖のスーツを着用していることが多い会社員の男性に合わせて会社や電車の冷房設定温度を下げてしまうことが多いのです。
しかし冷房の温度を低く設定すればするほど無駄なエネルギーを消費してしまい、温暖化問題の要因としても問題になっていました。また、低すぎるクーラーで身体が冷え、体調を崩してしまう人も多く、特に女性の中には膀胱炎や慢性の冷え性になってしまう日とも増えています。
クーラーによる温度調節に頼りきってしまうと、身体の体温調節機能のバランスが崩れ夏ばてにもなりやすくなんです。
暖房や冷房などの空調設備は、かなりの温室効果ガスとエネルギーを使っています。そのため、エアコンやクーラーの設定温度を1℃変えるだけでもかなりの量の電力とCO2を削減することが出来ます。
例えば冷房の設定温度を20℃にしている場合、消費電力は一時間で5~6KWくらいになります。これが28℃だと3~4KWにもなります。
日本の主な発電能力、火力発電でこの1KWあたりの二酸化炭素排出量を考えると、約0.4~0.7kgになります。また、 1KWの電気料金が400~500円と考えると、電気代の節約のためにも設定温度は高めにしておくようにしましょう。
長袖スーツに慣れていた人たちは、クールビズファッションを上手く着こなせないというイメージがありましたよね。しかし、小泉元首相が様々な素材のシャツやスーツでクールビズファッションを上手に着こなしていたのをみて、公式の場でも通用するクールビズスタイルが増えてきました。
企業や団体などでも、クールビズ・ウォームビズを取り入れている期間を宣言しているところもあります。こういった企業や団体は「環境対策に敏感に反応して取り入れている」ということでイメージアップにもつながります。
集客力や商品イメージの向上など様々な効果があることから、クールビズへの様々なスタイルや対応策が注目されています。
オフィス内での勤務時間が長い人の場合には、多少カジュアルな素材やデザインでもすっきりとまとまっていれば問題ない場合が多いと思います。
ちょっと悩んでしまうのは、営業関係の人や面接や商談などでクールビズファッションを取り入れる場合です。公式な場所へ出かけるときには、通常ジャケットとネクタイの着用は基本です。クールビズ対応となっている公式の場所では、ノーネクタイに通気性の良い素材のジャケットを着用するのがお勧めです。
中に着るシャツも素材やデザインを涼しげなものにしておくと良いでしょう。この時、ベルトと靴をジャケットやシャツのデザインに合わせてコーディネイトしておかないと、全体にもたついて見えたり、フォーマルに見えなくなる場合があるので気をつけましょう。
女性は男性よりも服装の幅が広く、あえてクールビズに対応したスタイルというものはありません。しかし、男性と同じように面接などフォーマルな装いが必要とされる場合には、きっちり感を出すような素材やシンプルなデザインを選び、相手に涼しげな印象を与えるようなコーディネイトにするのがおすすめです。
特に面接の場合には、面接官が男性であることが多く、女性のスーツやシャツに対するイメージが女性の考えるものとは違っていることがあります。そのため、女性からするとちょっとバランスが悪いように思えたり、クールビズとはいえない通常のスタイルだったとしても、デザイン性の高すぎるものは避けるのが無難といえます。
クールビズを適用していても、カジュアルパンツがOKの場合やノーネクタイのみの場合などがあります。確かにネクタイをはずすだけでも通気性はかなり変わってくるので、ネクタイ着用時に比べるとかなり涼しくなります。
しかし、ただネクタイをはずしてシャツの裾をズボンに入れているスタイルは、かなりいただけないファッションセンスになってしまうことが多いんですよね。
こういった場合には、ボタンダウンのシャツにすると涼しく上手に着こなすことができます。また、カジュアルパンツやカジュアルシャツの着用が認められている場合には、靴やベルトの色やデザインをあわせてコーディネイトしましょう。
スーツのままの靴やベルトのままでは、全体のバランスが崩れて浮いてしまいます。