温暖化する地球状では、温度調節機能や気候そのものがバランスを失い異常気象や機構の変化等が増えてきています。
温暖化には、温室効果ガスが非常に大きな原因になっていて、世界各国で排出量の削減や対策が行われています。
太陽光による熱を閉じ込める性質を持つ気体のことです。二酸化炭素(CO2)やフロン、メタンなどがありますが、全体的な量でいうと、半分以上を占めているのが二酸化炭素です。
しかし、温室効果ガスは、その性質にそれぞれ違いがあり、同じ量で比べたときに最も熱を閉じ込める効果があるのは、二酸化炭素よりメタンです。石油や出電力など、現代の生活には欠かせない大量のエネルギーを生み出す資源は、大量の温室効果ガスを生み出します。
この気体は生命が生活していくために必要な温度をたもつため必要なものですが、産業発展と自然破壊によって大気中の濃度が急増していることが、温暖化を急激に進行させてしまったのです。
地球温暖化を進行させる温室効果ガスには、それぞれの特徴や性質があります。そのため、大気中に存在する量が同じでも熱を閉じ込める効果が高いものほど、影響力が高いガスといえます。
京都議定書では、温室効果ガスの中でも排出量が多い数種類を削減対象と定めています。定められているのは、最も多い二酸化炭素を始め、メタン系・一酸化二窒素(亜酸化窒素)・六フッ化硫黄・フロン系の物質です。こういった物質を大量に排出している国や企業が他の地域で排出されている温室効果ガスを減らすことで、自身の排出量削減対象になるような「排出権」というシステムもあり、各国で対策が進められています。
また、温室効果ガスの中でもフロンガスは、オゾン層を破壊する物質として以前からウィーン条約やモントリオール議定書によって日本などの先進国での、製造および輸入が禁止されています。しかし、発展途上国での使用は認められているため温暖化防止を推進していく上で大きな問題になっています。
温室効果ガスにはそれぞれ、「地球温暖化指数(GWP)」があります。これは二酸化炭素の温室効果を1と考えたときに他の気体が持つ温室効果の割合を計算したものです。このGWPが高いほど温室効果も高いと判断します。
GWP(10年) | GWP(100年) | 大気中の割合 | |
二酸化炭素(CO2) | 1 | 1 | 63.70% |
メタン(CH4) | 25 | 23 | 19.20% |
フロン(HFC-) | 400~15000 | 100~12000 | 10.20% |
一酸化二窒素(N2O) | 298 | 296 | 5.70% |
六フッ化硫黄 | 23900 | 22200 | 1%未満 |
二酸化炭素(CO2)やフロン、メタンなどの気体は、もともと地球上にあったものなに、なぜ、今温暖化が深刻な問題となっているのでしょうか?
私たちの周りには、人間が生きていける程度の温度を保った大気と水があります。あって当たり前と感じているかもしれませんが、これは二酸化炭素や窒素などのガスが大気圏に層を作って地球を丸ごと包んでくれているために、太陽の熱を地球の周りの閉じ込め、地球上の熱を宇宙に逃がさないようにしてくれているからなのです。もし、この機能が無ければ地球は極寒でとても生き物が暮らせるところではなかったかもしれません。
地球上に沢山の生命体が存在することが出来たのは、温室効果ガスが気温を保ってくれているからなのです。しかし、私たちの生活で排出する温室効果ガスの量はかなりの勢いで増加しているため、熱を溜め込みすぎている状態になってしまっているのです。
地球が急激に温暖化している原因として今最も大きく取り上げられているのは、二酸化炭素やフロンガスなどの「温室効果ガス」と呼ばれるものです。もともと自然界に存在してるものでしたが、私たち人間が生活する中からは自然界のサイクルでは処理しきれないほどの量が排出されています。
先進国の一般家庭では、さらに、産業の発展を優先に考えてきた近年、温室効果ガスを分解して循環させている自然の高機能システムである森林や珊瑚は壊されて減り続けてしまいました。そのため、地球を温める温室効果ガスはたまり続ける一方なのです。